結婚してからセックスの回数が減り、ほかの夫婦はどのくらいの頻度でしているのか、自分たちは少なすぎるのではないかと気になっている方もいるでしょう。夫婦のセックスの頻度は、年代や結婚年数、子育ての状況などによって異なり、回数が少なくても今の関係に満足している夫婦もいます。
本記事では、年代別のセックス頻度や理想の回数、頻度と夫婦仲の関係、頻度に不満があるときの対処法を、国内の調査データをもとに解説します。夫婦の性生活に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
【年代別】夫婦のセックス頻度はどれくらい?
夫婦のセックス頻度は年代によって違いがあり、年代が上がるにつれてセックスをしている夫婦の割合は低くなる傾向がみられます。2025年に全国の20〜59歳の既婚男女3,000人を対象に行われた調査では、夫婦の営みがあると答えた方の割合と、営みがある方のなかで最も多かった頻度は下記のとおりでした(※1)。
【年代別にみた夫婦の営みの有無と頻度】
| 年代 | 夫婦の営みが「ある」と答えた割合 | 「ある」と答えた人のなかで最も多かった頻度 |
| 20代 | 72.7% | 週2〜3回(21.37%) |
| 30代 | 62.5% | 月1回(29.27%) |
| 40代 | 48.8% | 月1回(26.99%) |
| 50代 | 32.7% | 月1回(24.49%) |
20代では7割以上に夫婦の営みがあり、最も多い頻度は「週2〜3回」でした。一方、30代以降は営みがある人の割合が徐々に下がり、50代では3割ほどになっています。また、30〜50代では、営みがある方のなかで「月1回」と答えた人が最も多くなりました。
国の調査でも、セックスをしていない夫婦は一定数いることがわかっています。2025年に行われた国立社会保障・人口問題研究所の調査では、妻が50歳未満の初婚どうしの夫婦のうち、過去1か月以内にセックスがあった夫婦は37.2%でした(※2)。
ただし、2つの調査は対象者や質問の内容が異なるため、数値をそのまま比べることはできません。年代ごとの傾向はわかるものの、セックスの頻度は夫婦によってさまざまです。
(※1)参照:既婚者クラブ「既婚男女3,000人にアンケート」https://kikonclub.com/questionnaires/21
(※2)参照:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou17/JNFS17gaiyo.pdf
結婚年数や子どもの有無でセックスの頻度は変わる?
夫婦のセックスの頻度は、年代だけでなく、結婚してからの年数や子どもの有無によっても違いがみられます。同じ年代の夫婦でも、結婚何年目か、子育て中かどうかによって、性生活の状況は異なります。結婚年数と子どもの有無によるセックス頻度の違いを紹介します。
結婚年数によるセックス頻度の変化
国内の既婚者を対象とした調査では、結婚年数が長い層ほど、セックスレス傾向にあると答えた方の割合が高くなる傾向がみられました。2023年に全国の20〜59歳の既婚男女4,000人を対象に行われた調査では、「セックスレス」「ややセックスレス」と答えた方の割合は、結婚年数ごとに下記のとおりでした(※)。
【結婚年数別にみたセックスレス傾向と答えた人の割合】
| 結婚年数 | セックスレス傾向と答えた割合 |
| 3年未満 | 51.8% |
| 3年以上5年未満 | 65.2% |
| 5年以上10年未満 | 71.3% |
| 10年以上20年未満 | 72.4% |
| 20年以上30年未満 | 77.7% |
| 30年以上 | 62.1% |
結婚3年未満の新婚の時期でも、半数以上がセックスレス傾向にあると答えています。結婚30年未満までは、結婚年数が長い層ほど割合が高くなっていました。一方で、結婚30年以上では62.1%と、20年以上30年未満の77.7%を下回っています。結婚年数が長くなるほど、必ずセックスレスの割合が高くなるわけではないことがわかります。
なお、この調査は実際のセックスの回数ではなく、本人がセックスレスだと感じているかどうかを尋ねたものです。
(※)参照:Healmate「夫婦のセックスレスに関する実態調査 第2報」https://www.dreamnews.jp/press/0000291847/items/95b5de
子どもが生まれてからのセックス頻度の変化
子どもが生まれると、夫婦のセックスの頻度が変わる場合があります。
20〜40代の既婚女性300人を対象とした2022年の調査では、子どもができてからのセックスの頻度について、8割以上が「減った」と答えました(※1)。理由として多く挙げられたのは、育児に追われていることや、子どもと同じ寝室で寝ていることです。子どもが小さいうちは添い寝をしたり、夜も一緒に過ごしたりするため、夫婦2人だけの時間や場所を確保しにくくなります。
別の調査でも、子どもがいる既婚者のほうが、セックスレス傾向にあると答えた割合が高い結果が出ています。2023年の既婚男女4,000人を対象とした調査では、セックスレス傾向と答えた方の割合は、子どもがいる人で71.4%、子どもがいない方で61.2%でした(※2)。ただし、結婚年数別にみると、子どもの有無で差がはっきり出たのは結婚3年未満の層でした(※3)。
子どもが生まれたあとは、授乳や夜泣きへの対応、寝かしつけなどで生活が大きく変わるうえ、出産後の体の回復状況や性欲の変化によって、セックスへの気持ちが変わる方もいます。一方で、子どもができても頻度が変わらなかった方や、パートナーへの愛情や感謝の気持ちが増して頻度が増えたという方もいます。子どもが生まれたあとの性生活の変化には、夫婦ごとに大きな違いがあります。
(※1)参照:ゼクシィ「【夫婦の結婚年数別】SEXの満足度、どう変わる?子どもができたら?」https://zexy.net/article/app002203039/
(※2)参照:Healmate「夫婦のセックスレスに関する実態調査 第1報」https://www.dreamnews.jp/index.php/press/0000290742/items/cf1e07
(※3)参照:Healmate「夫婦のセックスレスに関する実態調査 第2報」https://www.dreamnews.jp/press/0000291847/items/95b5de
夫婦のセックスは週何回が理想?
夫婦のセックスに、「週〇回が理想」という決まった基準はありません。性欲や体調、生活環境、夫婦それぞれの希望によって、ちょうどよい頻度は異なります。2024年12月に全国の30〜69歳の既婚男女3,000人を対象に行われた調査では、パートナーとのセックスの理想の頻度について、下記のような回答が集まりました(※)。
【パートナーとのセックスの理想の頻度】
| 理想の頻度 | 回答割合 |
| ずっとしなくてもよい | 29.4% |
| 週1回程度 | 14.1% |
| 月2〜3回程度 | 13.5% |
| 月1回程度 | 12.5% |
| したくない | 7.5% |
「週1回程度」や「月2〜3回程度」を理想とする方がいる一方で、「ずっとしなくてもよい」と答えた方も約3割いました。理想の頻度は、人によって大きく分かれていることがわかります。
また、希望する頻度には男女や年代による違いもみられました。「ずっとしなくてもよい」と答えた割合は、男性が約21.2%、女性が約40.6%です。年代別では、「週1回程度」を理想とする割合が30代で21.5%、40代で15.2%、50代で10.4%、60代以上で12.9%でした。
このように、理想の頻度は人それぞれのため、夫婦2人の希望が一致するとは限りません。ほかの夫婦の回数を基準にするのではなく、お互いの希望を尊重しながら、2人が無理なく納得できるペースを見つけることが大切です。
(※)参照:既婚者クラブ「セックスレスの割合やきっかけは?30代~60代以上の男女3,000人にアンケート」
https://kikonclub.com/questionnaires/17
セックスの頻度が少ないと夫婦仲に問題がある?
セックスの頻度が少ないからといって、夫婦仲に問題があるとは限りません。国内の調査では、セックスレスだと感じていても、性生活や夫婦関係に満足している方が一定数いることがわかっています。
一方で、セックスレスではない方のほうが、夫婦仲や性生活に満足している割合は高い傾向もみられます。回数が少なくても問題がないと一律に判断するのではなく、夫婦それぞれが今の関係をどう感じているかが大切です。セックスの頻度と夫婦仲の関係を、3つの視点から解説します。
セックスの頻度が少なくても満足している夫婦はいる
セックスの頻度が少なくても、性生活に満足している方はいます。
2026年に公表された相模ゴム工業の調査では、自分はセックスレスだと感じている方のうち、53.6%が性生活に満足していると答えました(※)。セックスレスではないと感じている方の満足度は84.3%で、こちらのほうが高いものの、セックスレスだと感じている方の半数以上が今の性生活に満足していることになります。
なお、この調査には既婚者だけでなく、交際相手がいる未婚の方も含まれています。また、セックスレスかどうかは回数で区切ったものではなく、本人がどう感じているかで分けています。セックスレスだと感じていても、必ずしも不満を抱えているとは限りません。性生活にどれだけ満足しているかは人それぞれで、回数だけでは判断できないことがわかります。
(※)参照:相模ゴム工業「ニッポンのセックス2026|特集:セックスレス」
https://www.sagami-gomu.co.jp/project/nipponnosex/2026/special/
セックスの回数だけで愛情の深さは判断できない
セックスは愛情表現の一つですが、愛情の深さを測るただ一つの基準ではありません。2023年に全国の20〜59歳の既婚男女4,000人を対象に行われた調査では、夫婦仲が「良い」「やや良い」と答えた方の割合は下記のとおりでした(※1)。
【セックスレス傾向の有無別にみた夫婦仲が良好と答えた方の割合】
| 回答者の状態 | 夫婦仲が「良い」「やや良い」 |
| セックスレス傾向がある | 57.2% |
| セックスレス傾向がない | 66.0% |
セックスレス傾向がない方のほうが夫婦仲を良好と答えた割合は高いものの、セックスレス傾向がある方でも、半数以上が夫婦仲は良いと答えています。さらに、同じ調査で自分は完全にセックスレスだと答えた方から635人を選んで尋ねたところ、夫婦仲が良いと答えた割合は男性で約56%、女性で約53%でした(※2)。
愛情を伝える方法は、セックスだけではありません。キスやハグ、何気ない会話、一緒に過ごす時間なども、大切な愛情表現の一つです。実際に、セックスの頻度は少なくても、キスやハグなどのスキンシップで十分に満足しているという既婚女性の声もあります。
セックスの頻度と夫婦仲にはある程度の関連がみられるものの、回数だけで夫婦の愛情や関係の深さまで判断できません。
(※1)参照:Healmate「夫婦のセックスレスに関する実態調査 第1報」https://www.dreamnews.jp/index.php/press/0000290742/items/cf1e07
(※2)参照:Healmate「セックスレスだけど仲は良い?令和夫婦のシン形態」https://www.dreamnews.jp/press/0000295312/items/5d1fe6
どちらかが不満を抱えている場合は気持ちのすり合わせが大切
セックスの頻度に一方が満足していても、もう一方も同じように感じているとは限りません。
自分は完全にセックスレスだと答えた既婚男女635人を対象とした調査では、セックスレスを解消したいと答えた割合は、男性で57.2%、女性で32.4%でした(※)。セックスレスに対する受け止め方や希望には、人によって違いがあることがわかります。ただし、この調査は夫婦をペアで調べたものではないため、同じ夫婦のなかで希望がどれだけ食い違っているかまではわかりません。
頻度に不満がある場合は、回数を増やすことだけを目的にせず、まずは何に不満を感じているのかを確かめることから始めましょう。不満の背景には、たとえば次のような違いがあります。
- 性的な触れ合いをもっと楽しみたい
- 愛情を感じられる時間を増やしたい
- 疲れや忙しさで、セックスをする余裕がない
- セックスよりも、キスやハグなどのスキンシップを求めている
話し合うときは、希望する頻度だけでなく、なぜそう感じているのかもあわせて伝えることが大切です。相手にもさまざまな事情があるため、プレッシャーをかけず、お互いの気持ちに耳を傾けましょう。2人が納得できるペースや触れ合い方を見つけていくことで、今の夫婦に合った性生活を楽しめます。
(※)参照:Healmate「レスを解消したいと思ってる?性欲はどうしてる?」https://www.dreamnews.jp/press/0000294626/items/203ef8
夫婦でセックスの頻度に不満があるときの5つの対処法
セックスの頻度に不満があるときは、単純に回数を増やそうとするだけでは解決しないこともあります。不満の背景には、希望する頻度の違いや忙しさ、疲れ、スキンシップの不足、性生活のマンネリなど、さまざまな事情が隠れているからです。
大切なのは、相手が望まないセックスを増やすことではなく、2人の希望に合った性生活を見つけることです。夫婦でセックスの頻度に不満があるときの5つの対処法を紹介します。
お互いが希望する頻度について話し合う
まずは、お互いがどのくらいの頻度を望んでいるのかを確かめましょう。夫婦であっても、性欲や希望する頻度が同じとは限りません。話し合うときは、次のような点を確認してみてください。
- 今のセックスの頻度に満足しているか
- 理想は月に何回くらいか
- したい気持ちはあるものの、疲れてできないのか
- セックスよりも、キスやハグなどの触れ合いを求めているのか
「もっとしたい」と伝えるときは、なぜ回数を増やしたいのかもあわせて話すことがポイントです。性的な欲求を満たしたいのか、夫婦で親密に過ごす時間を増やしたいのかによって、2人で考えるべき方法も変わってきます。相手の希望を否定せず、2人が納得できる頻度や触れ合い方を探していきましょう。
セックスの時間を作れるよう生活リズムを見直す
仕事や家事、育児で忙しい夫婦の場合、セックスをしたい気持ちがあっても、疲れや時間の足りなさから機会が減ることがあります。夜はいつも疲れてすぐに寝てしまうなら、夜の時間帯にこだわらないのも一つの方法です。
たとえば、休日の朝や昼間など、2人に余裕のある時間を選んでみましょう。家事や育児を分担して、2人とも休める時間を作ったり、子どもを安心して預けられるときに夫婦だけで過ごしたりする工夫もあります。
ただし、セックスをする予定として決めてしまうと、義務のように感じて負担になってしまうかもしれません。まずは夫婦だけで過ごす時間を確保するという気持ちで、生活リズムを見直してみてください。疲れがたまっているときは、無理をせず休むことを優先しましょう。
日常的なスキンシップを大切にする
セックスの頻度が少なくても、普段の生活のなかで触れ合いを楽しむことはできます。たとえば、出かけるときや帰ってきたときにハグをしたり、テレビを見ながら手をつないだり、寝る前にキスをしたりと、日常で取り入れやすいスキンシップはたくさんあります。肩や背中をマッサージし合ったり、ソファで寄り添いながら話したりするのもよいでしょう。
20〜40代の既婚女性300人を対象とした調査でも、セックスの頻度は少なくても、キスやハグなどのスキンシップで満足しているという声があります(※)。日常のスキンシップは、必ずしもセックスにつなげる必要はありません。お互いが心地よいと感じる触れ合いを、2人のペースで楽しみましょう。
(※)参照:ゼクシィ「【夫婦の結婚年数別】SEXの満足度、どう変わる?子どもができたら?」https://zexy.net/article/app002203039/
1回のセックスを充実させる
回数を増やすのが難しい場合は、1回のセックスの過ごし方を見直してみましょう。すぐに挿入するのではなく、キスやハグ、愛撫など、2人が心地よいと感じる触れ合いに時間をかけるのがおすすめです。
体の準備が整わないまま挿入すると、痛みを感じる場合もあります。心地よい触れ方や強さは人によって異なるため、「どこが気持ちいい?」「痛くない?」と言葉でも確かめながら、お互いの好みに合わせて工夫してみてください。また、挿入やオーガズムだけをゴールにせず、気持ちに余裕のあるタイミングで、キスや愛撫そのものを楽しむ時間も大切にしましょう。
普段とは違う楽しみ方を取り入れる
いつも同じ場所や流れでセックスをしているなら、普段とは違う楽しみ方を取り入れてみるのもおすすめです。
たとえば、ラブホテルで過ごせば、自宅とは違う空間で夫婦だけの時間を新鮮な気持ちで楽しめます。2人とも興味があるなら、カップルで一緒に使える大人のおもちゃを2人で選んで試してみるのもよい方法です。自宅でも、照明を変えたり、普段とは違うランジェリーを身につけたりするだけで、いつもの夜に変化が生まれます。
どの方法も、2人とも性生活を楽しみたいと考えているときの選択肢です。相手が抵抗を感じている場合は無理に勧めず、お互いが興味を持てるものから取り入れてみましょう。
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まとめ|夫婦のセックス頻度は2人が満足できる回数を大切に
夫婦のセックスの頻度は、年代や結婚年数、子どもの有無などによって異なり、「週〇回が正解」という決まった基準はありません。回数が少なくても、今の関係に満足している夫婦もいます。
大切なのは、ほかの夫婦と比べることではなく、2人が今の性生活に満足しているかどうかです。不満がある場合は、お互いの希望を伝え合いながら、2人に合った楽しみ方を探していきましょう。まずは、今の頻度についてお互いがどう感じているのか、気持ちを確かめ合うところからはじめてみてください。

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